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パニック障害

パニック障害とは

不安障害のひとつであるパニック障害は、何の前触れもなく、突然に息が苦しくなったり、めまいや動悸などに襲われるといった“パニック発作”を起こし、そのために生活に支障をきたしている状態です。

死んでしまうのではないかと思うほどの激しい発作に一時的に見舞われますが、通常は30分ほどで症状は治まります。パニック障害の発作で死ぬようなことはありません。

息苦しさや動悸のため、心臓や呼吸器、胃などの疾患が疑われることがありますが、心電図や血液検査などをしてもこれといった異常は認められません。身体的な異常が見当たらないのに発作を繰り返してしまい、病気が進行していくと今度はいつ発作がくるかといった不安や恐怖が募ったり(予期不安)、発作が生じると逃げ場がないと感じ、外出自体を避けたり電車や車に乗れなくなったり(広場恐怖)することがあります。

このような悪循環が形成され、日常生活や学校や職場で支障をきたすようになります。日本で調査されたパニック障害にかかる人の割合は、全体で3.4%であり、男性1.8%、女性5.4%の割合と決して珍しい病気ではありません。自然に治ることはあまり期待出来ず、多くの場合、良くなったり悪くなったりを繰り返しながら慢性化してしまいますが、早期に治療を行えば完治する病気です。似たような症状の病気には、過換気症候群、甲状腺疾患、不整脈などもあり、それらの疾患としっかり鑑別をつける必要があります。また、うつ病やうつ状態を合併するケースもあり、逆にうつ病がきっかけとなってパニック発作が起きる場合もあります。

パニック障害には下記のような症状があります

  • 動悸、息切れ
  • 大量の汗をかく
  • 手足や顔のふるえ
  • 喉の異物感
  • 胸の痛みや不快感
  • めまい、ふらつき、気が遠くなるような感じがする
  • 寒気、またはほてりを感じる
  • 吐き気や下痢
  • 現実感の消失、離人感(自分が自分でない感覚)
  • 発作による突然の死の恐怖

パニック障害の治療について

まずは、日常生活で起こるパニック発作を落ち着かせていきます。パニック障害の治療は、薬物療法が基本となり、主に抗うつ薬を使用します。抗うつ薬でセロトニンの働きを強めて、脳のバランスを整えることで、症状の安定を目指します。


他に抗不安薬や漢方を使用することもあります。パニック発作が初めて起きたときから時間をおかず、早めに治療を受けると、治療効果が上がりやすいと言われています。パニック障害は薬物療法により、症状がすぐに落ち着く方も少なくありません。ただ、根本的な治療ではないため、すぐにお薬をやめてしまうと、パニック発作が再発する可能性もあります。パニック障害の再発率は高く、特に女性の場合は再発しやすいと考えられています。お薬を上手に使い、併せてパニック障害においては薬物療法と同程度の効果が認められている精神療法も併用しながら、焦らずに一歩一歩治療を継続していくことが大切です。

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